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「will・can・must」って聞いたことありますでしょうか?就活生が就職の際に色々考えたり、社会人が自身のキャリアを考えたりする時などのために、色んな人が薦めているフレームワークです。「must ・can・will」とか、「will・must・can」とか順番が大事だ!みたいな考え方もあるみたいです。そんなフレームワークを元に、後輩やメンバーに話したりしてたのですが、割りと好評だったので、今回はてらもと的「will・can・must」の考え方について書いてみます。

4月から新しい期が始まり、いろんな変化がある中でゴールデンウィークに突入し、その後、いわゆる「5月病」的になってる方とかの役に立てれば幸いです。

「will・can・must」の発祥は?

色々調べてみたのですが、かの有名な、ドラッカーの言葉が元になっているようです。ドラッカーは、組織として成果を上げるための優先順位として、must→can→will (しなければならないこと→できること→やりたいこと)の順番を間違ってはいけない。みたいな教えを後世に残してくれています。

※後述ですが、僕の場合は、順番はそれほど重視していません。

僕自身は、リクルートグループに在籍していた時代に先輩に教えてもらったような気がします。余談ですが、それよりも、別の先輩が口癖のように言っていた、「明日やろうは、バカ野郎」が今でも一番印象に残っています。

「will・can・must」それぞれの解釈

さて、まずはてらもと的「will・can・must」のそれぞれの要素の解釈をまずは整理してみます。端的には、「やりたいこと・できること・やるべきこと」という整理です。それそれ見てみます。

will

willは、「将来自分のやりたいこと」です。

  • こんな仕事をやってみたい
  • こんな役職になりたい
  • 権限が欲しい

などなど、要素は色々あるかもしれません。ここが一番整理がむずかしい部分かと思います。また、人によって時間軸や大きさ、具体性などバラバラなかもしれません。

can

canは、「今自分ができること」です。これまでの経験や、保有しているスキルなど、もしかしたら一番具体的に自身で認識できる部分かもしれません。

must

mustは、「会社からの要望」です。会社によって、ミッションと言ったり、職務と言ったり、目標と言ったりするかもしれません。要は、会社からお願いされていることです。要素の中で唯一、自らの発信ではない、他者から享受するものになります。

てらもと的「will・can・must」のポイント

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さて、要素の整理をした上で、このフレームワークの考え方を整理してみます。僕の場合の一番のポイントは、「will・can・must」の3つの円が重なった部分を大事に考えているということです。

3つの要素が重なった範囲内での仕事が最もパフォーマンスが出る

3つの円が重なっている範囲内の仕事というのは、

  • 自分のやりたいことであり(will)
  • 自分ができるスキルや経験を保有しており(can)
  • 会社からも要望されている仕事内容(must)

であるということです。ここでパフォーマンスが出せないはずがありません。

3つの要素の重なった範囲の面積がビジネスパーソンとしての価値の大きさ

前述の内容からつながりますが、この面積が大きくなればなるほど、「パフォーマンスを発揮できる仕事内容や業務領域が増加する」ということです。より汎用性の高い人材になれたり、スペシャリストとしての領域を広げられたりといった感じでしょうか。

なので、「成長したい!」と思うのであれば、この重なった部分の面積をいかに大きくできるかどうかがキモになります。

面積を大きくするにはそれぞれの円を大きくする事を考えよう

面積を増やすには、単純な話で、それぞれの円を大きくしていく事を考えます。円が大きくなればなるほど、重なりは大きくなるはずです。つまり、

  • 常にアンテナを張り、自分のやりたいことをどんどん増やす(will)
  • 経験やスキル、できることをどんどん増やす(can)
  • 会社からの要望、オーダーを増やす、任せたいと思わせる(must)

みたいな感じです。mustの部分に関しては、単純に量の話だけでなく、権限や、責任など、質の部分とも捉えてもいいかもしれません。

3つの円の大きさがバランスとれているとハッピーかもしれない

この「will・can・must」の円の大きさがある程度バランスがとれていると、仕事をしていく環境がハッピーな状況と捉えやすいかもしれません。ただし、同じ大きさだからいいというものではありません。均衡状態だと、面積が大きくならない、つまり、成長できない可能性もあります。

個人的には、willが常に大きめの方がいいんじゃないかなぁと思ったりしています。日々がんばるドライブ要素になったりするのではないかと思うからです。

いろんなパターンごとに考えてみる

さて、バランスが取れてるとハッピーかもといいつつも、そんなに人生甘くないと思います。ここからは、パターン分けして、対処法等を考えてみたいと思います。ちょっと極端な例示になっているかもしれません。

○○だけ小さいパターン

後述する、○○だけ大きいパターンよりも、もしかしたら改善しやすいかもしれません。課題が明確になりやすい印象を受けました。それぞれ見てみます。

willだけ小さい

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「自分がなにしたいのかよくわからない」みたいな感じです。仕事<プライベートなのであれば、結構満足かもしれませんが、そうでない場合、何だかもったいない状況の印象です。器用貧乏に陥ってしまうかもしれません。

対処法としては、色んな価値観や、仕事の内容、それぞれの考え方、楽しみ方などなどに触れて、アンテナを増やしたり、自身のキャリアを考えていく上でのロールモデルを探したりしてみるといいのかもしれません。

canだけ小さい

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「まだまだ経験やスキルに乏しい」新人の時や、慣れない仕事に苦労しているケースが想像できます。willとmustの内容がそんなに乖離していない状況なのであれば、日々の仕事を通して、canを強化することをまずは考えるといいのではないかと思います。

mustだけ小さい

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「会社からの要望や仕事量が何か物足りない」みたいな状況でしょうか。もしかしたら自身のリソースやキャパが余っちゃっているかもしれません。新規事業などを提案もしくはプロジェクトに挙手したり、未経験の業務領域に挑戦の志願したりなどのアクションを起こして、それまでよりも大変な環境に身を置くのがいいかもしれません。

それでも難しい場合、もっと自身を活かせる会社を探してみたりするのも一手かと思いました。

○○だけ大きいパターン

willだけ大きい

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夢は希望はとにかく大きい!みたいな状況でしょうか。ヘタをすると、「あいつはデカイこと言うけど・・・」みたいな印象を持たれている可能性もあります。まずは足元をしっかりと見つめて、canを強化して実績を積み、mustを獲得していく順で頑張っていくことかと思います。

canだけ大きい

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これちょっとどういう状況なんでしょう。「あいつ本気出すとすごいんだけど」みたいな感じでしょか。能力は高いハズなので、本気出して、mustをどんどん獲得していくと、そのうちwillが開けてくるような気もしなくもないです。

mustだけ大きい

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書きだしたパターンの中で、なんだか一番つらそうな状況の印象を受けました。やりたいこととかとの方向感が合わないのであれば、いっそ環境を変えてみるとかも一手かもしれません。

まとめ:常に「will・can・must」のバランスは変化し続ける

置かれている状況がよっぽど停滞しないかぎり、「will・can・must」それぞれのバランスは常に変化し続けるものだと思います。仕事内容が変わったり、昇進したり、メンバーが増えたり、などで変化は起きます。

また、どれが大きいほうがいいとかと言うものでもなく、人それぞれに合致した、それぞれの要素の大きさや、重なり方があると考えています。

また、今回はあまり触れませんでしたが、各要素の中身の関連も意識を向けておくべきです。willの内容によっては、今獲得しているcanが全然使えないとかもあるかもしれません。

定期的に自身の状況をそれぞれ書き出してみて、整理してみた上で、課題は何か、自身は今後どうすべきかなどを考えたりするといいのではないでしょうか。

というわけで

てらもと的「will・can・must」について書いてみました。パターン分けはちょっと極端な例示になりましたが、「自分は今どれに近いかな?」などと、参考になったりすると嬉しいです。僕も、3つの円をどんどん大きくできるように、これからもがんばります!